オープンソースのSMSアプリ、QKSMS
QKSMSはオープンソースで開発されているSMS(ショートメッセージサービス)です。多くのAndroid端末ではGoogle メッセージが標準でインストールされているので、それをそまま使用している方が殆どだと思われますが、QKSMSでは様々な色からテーマを設定出来たり指定日数後に古いメッセージを自動削除するといった機能を使用する事が出来ます。
開発/提供 | Moez Bhatti |
確認バージョン | 3.9.2 |
Android 要件 | 5.0以上 |
価格 | 無料(広告無し) |
ダウンロード | Google Play |
筆者は普段、SMSはWebサービスの登録やログインの際の認証コードの確認ぐらいしか使う事が無いので、使用頻度が低い事もあってわざわざ別のアプリに変える必要性は感じませんが、意外にあっさりデフォルトのSMSにする事が出来る上に安定感もGoogle メッセージと遜色ありません。
また、指定の時間にメッセージを自動で送信するスケジュール機能やメッセージのバックアップと復元機能を備えていますが、これらの機能は有料のQKSMS+でしか使用出来ないように制限されています。QKSMS+の現在価格は330円と寄付も含めた550円の2つが用意されています。
QKSMS 設定、使い方
QKSMSインストール後、初回起動時に「SMSアプリを変更しますか?」と表示されるので「はい」を選択するとQKSMSがデフォルトのSMSアプリに設定されます。筆者の環境では過去に受信したSMSも問題無く表示されました。また、再びGoogle メッセージに戻したいと思ったら、Google メッセージを起動して「デフォルトのアプリに設定」をタップするだけで戻す事が出来ます。
因みにデフォルトアプリの設定においてはAndroidの設定を開き、「アプリと通知」-「デフォルトアプリ」から、表示されていない場合は「詳細設定」内から「デフォルトアプリ」を開いて変更出来ます。
操作においては殆ど迷う事無く使える筈です。画面右下にある+ボタンから新規メッセージを作成でき、表示されたリストから宛先を選択するか上部の入力欄から電話番号を入力して宛先を指定。後は入力欄にメッセージを入力して送信。入力欄左にある+ボタンから連絡先や写真を添付出来ますが、「スケジュールメッセージ」は無料版では使用出来ません。
ホーム画面の左上にある3本線のボタンからサイドメニュー(ナビゲーションドロワー)が表示されます。ここのメニューにある「設定」から設定画面が表示されるので、ざっと確認していきます。「外観」の欄ではアプリ画面の配色となるテーマの指定や夜間モード(ダークモードに相当)、フォントサイズの設定を行えます。
「全般」の欄にある「通知」では通知プレビューから通知に表示させる項目や通知内に表示するアクションボタンの設定が出来ます。「スワイプアクション」では標準でGoogle メッセージと同様に左右のスワイプからアーカイブへ移動となっていますが、削除やブロック、既読、未読、無しといった動作を割り当てる事が出来ます。
他、一般的なメールアプリでよくあるメッセージの末尾に指定のテキストを自動で挿入する署名の設定の他、古いメッセージを指定期間経過後に自動削除する設定があります。
ブロック機能
サイドメニューにある「ブロック」は自身で指定した送信元のメッセージのブロックや、自動で迷惑なSMSをフィルタリングする機能です。標準ではQKSMSのブロッキングマネージャーが有効となっていますが、別途Call ControlやShould Answer?をインストールしてブロッキングマネージャーとして使用する事が出来ます。
他、「ブロックしたメッセージ」では過去にブロックしたメッセージの閲覧の他に画面右下にある+ボタンから直接電話番号を入力してブロック対象にする事も出来ます。
QKSMS 感想
Androidでは標準で設定にある「システム」の「バックアップ」からSMSも含むバックアップを作成出来ますが、使い勝手は良くありません。SMSアプリ単独でのメッセージのバックアップと復元が出来るならGoogle メッセージから乗り換えるメリットがあると思ったのですが有料版の+でしか使用出来ないので、無料版のQKSMSだとわざわざ変える必要性は感じませんでした。ただ、SMSの使用頻度の高い方ならGoogle メッセージには無い自動削除機能は中々に便利だと思います。
Google メッセージでは稀に送られてくる身に覚えのない不審なメッセージが自動でブロックされていましたが、QKSMS標準ブロッキングマネージャーではブロック出来ていなかったので、自動フィルタリングにはあまり期待できなさそう。それとGoogle メッセージでメッセージの着信から通知までが遅い気がしていたのでQKSMSに変えたら早くならないかとちょっとだけ期待したのですが、残念ながら早さは同じでした。
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