超簡単に音声ファイルの編集が出来るAudio Editor

2023年6月21日

音声編集 & 音楽編集アプリ [Audio Editor](以下Audio Editor)は、特定個所の切り抜きや削除が出来るトリミング機能、複数のファイルを1つに繋げる結合機能、1つのファイルを2つに分ける分割機能、既存の音声ファイルにマイクから録音した音声を挿入する再録音機能、着信音や通知音、アラーム音を変更する着信音設定機能、音量を増減して保存する音量機能を備える音声、音楽編集アプリです。各機能は簡素ではありますが、その分だけ操作が簡単で手軽に使用出来ます。

Audio Editor メイン画面
Audio Editor トリミング
Audio Editor 音量の変更
開発/提供Digitalchemy, LLC
確認バージョン1.0.3
Android 要件6.0以上
価格無料(広告無し)
ダウンロードGoogle Play
音声編集 & 音楽編集アプリ [Audio Editor]概要

Audio Editorは今年の3月にリリースされた新しいアプリで速度の変更機能やミキサー機能は「近日公開」の状態でメイン画面のメニューにありますが、現バージョンでは使用出来ません。また現バージョンでは無料無広告で使用出来ますが、将来的には広告表示や有料化の可能性もあります。

入力出来る形式はaac/m4a(aac)/flac/mp3/wavで正式にサポートしていないと思われるaacも入力可能でした。現バージョンでは保存形式が選択出来ませんがトリミングの場合、aac/flac/ac3は編集後にm4a(aac)で保存され、mp3とwavは元の形式で保存されます。他、結合では保存形式はmp3となり機能によって異なります。

Audio Editor 設定、使い方

Audio Editorインストール後、トリミングや結合、分割機能を使用する際に「アクセス許可が必要です」という画面が表示されるので、「写真、メディア、ファイルへのアクセス」を許可します。他に再録音では「音声の録音」を許可、着信音設定では「システム設定の変更」の許可が必要です。

Audio Editor アクセス許可画面
Audio Editor ファイルへのアクセス
Audio Editor システム設定の変更の許可

Audio Editor起動時、下部には各機能のメニューがあるメイン画面のエディタボタンと編集済みの音声ファイル一覧が表示されるマイスタジオボタンが配置してあります。画面左上の3本線のボタンからサイドメニューを表示して「設定」画面を表示出来ますが、現状では「ファイルの場所」の確認ぐらいで変更出来る設定項目はありません。

Audio Editor メイン画面
Audio Editor サイドメニュー
Audio Editor ファイルを選択

各機能を実行すると共通して「ファイルを選択」画面が表示されるので、上部の「ファイル」からファイルマネージャを使って選択したファイルを入力したり、「マイスタジオ」から編集済みのファイルを選択、「デバイスのオーディオ」欄から入力するファイルを選択する事が出来ます。

トリミング

「トリミング」機能から見ていきます。左右にある線をドラッグして切り出す範囲を指定。音声の波形の青い部分が残りグレーの部分が削除されます。トリミングでは主に音声の前後を削除するのに使用しますが、上部メニューで「削除する」に切り替えると内部の箇所を削除する事が出来ます。

Audio Editor トリミング
Audio Editor 削除する
Audio Editor タイム設定

また、切り出す箇所や削除する箇所は時間の部分をタップして「タイム」画面から数値を入力して、より細かく設定する事が出来ます。

編集後は下部にある「上書き保存」をタップして保存します。因みに「上書き保存」は誤解を招く名称となっていますが、実際には元のファイルには上書きされず別ファイルで新規保存されます。保存後は編集済みのファイルが上に表示され、再生して確認出来ますが下部の「完了」でこの画面を閉じて「マイスタジオ」からも再生する事が出来ます。

Audio Editor 保存画面
Audio Editor 保存後
Audio Editor エディタ画面

結合

「結合」機能では複数のファイルを選択して、それらを1つのファイルに結合保存します。結合画面では何も設定する箇所は無く、ただ再生して確認後に「上書き保存」から保存するのみ。因みにこの機能で保存すると保存形式はmp3となります。

Audio Editor 結合ファイル選択画面
Audio Editor 結合画面
Audio Editor 結合保存後

分割

「分割」機能では分割したい箇所を中央にある線をドラッグで移動して指定、もしくは波形の下にある時間をタップしてタイム画面から時間を指定します。下部にある「ファイルを保存」で分割された2つのファイルがそれぞれ保存されます。

Audio Editor 分割編集
Audio Editor 分割時間
Audio Editor 分割保存

再録音

「再録音」機能は筆者にはよく用途の分からない機能で、既存の音声ファイル内にマイクからの録音音声を挿入するという機能。因みに挿入した録音部分は元の音声が無音になるので音声同士を重ねるといった物ではありません。中央の「上書き」をタップすると録音が開始されるのでマイクに音声を入力、「一時停止」で一旦停止して右にある「上書き保存」で保存します。

Audio Editor 再録音画面
Audio Editor 再録音画面 2
Audio Editor 再録音保存

着信音設定/音量

「着信音設定」画面では「着信音」の他に「通知音」と「アラーム音」を選択して適用する事が出来ます。適用後は画面下部に「設定成功」と表示されます。「音量」機能では下のスライダーを使って最小で無音の0%を除き10%から最大400%まで変更して保存出来ます。元の音声ファイルの音量が小さすぎるとか逆に大きすぎるといった場合にこの機能は便利。

Audio Editor 着信音設定
Audio Editor 音量画面
Audio Editor 音量保存画面

他、「速度」機能と「ミキサー」機能は現在使用出来ない為、実装された際に追記する予定です。

Audio Editor 感想

「上書き保存」や「再録音」などの紛らわしい日本語が所々見られますが、複数の機能を備えていながらも各機能は簡素な仕様となっており非常に使いやすい音声、音楽編集アプリでした。ただトリム機能では複数個所を削除してから保存といった事は出来ませんし再録音という謎の機能も普通の録音機能で良かったような気がします。

他、保存時にビットレートや形式の選択が出来ないのも不満が残る所ではありますが、まだまだ開発途上のようなアプリではあるので、将来的に実装されるのではないかと期待しています。