Wi-Fiの電波状況を視覚的に確認出来るWiFi アナライザー

2023年7月19日

WiFi アナライザーはWi-Fiの電波状況をグラフで表示して電波の強度や安定性を視覚的に確認する事が出来るアプリです。自身が使用している端末で利用しているWi-Fiの電波以外に周辺の電波も確認ができ、混線を避けるために最適なチャンネルを探すのに役立ちます。グラフにはチャンネルグラフと時間グラフがあり、チャンネルグラフは他の電波との干渉状況や空いているチャンネルが分かりやすく表示され、時間グラフは時間経過ごとに電波強度の変化が表示され、一時的強度だけでなく一定時間使用した際の安定性を確認しやすくなっています。

WiFi アナライザー チャンネルグラフ
WiFi アナライザー 時間グラフ
WiFi アナライザー ベストチャンネル
開発/提供olgor.com
確認バージョン3.6
Android 要件デバイスにより異なる
価格無料(広告有り)
ダウンロードGoogle Play
WiFi アナライザー概要

表示される数値が何なのか分からなくても何となく感覚でWi-Fiの電波状態が良いのか悪いのかが分かるアプリです。家庭で使用しているWi-Fiルーターの設定を見直すのに便利なアプリですが、訳も分からずルーターの設定を変えてしまうと接続出来なくなる恐れもあるので、そこら辺は慎重に行う必要があります。

WiFi アナライザーには無料版の他に高機能なプレミアム版があり、広告が非表示になる他にWi-Fi診断や接続端末表示、インターネット速度などを表示する機能があります。現時点でプレミアム版の価格は年間980円、永続利用の場合1,540円となっています。

WiFi アナライザー 設定、使い方

WiFi アナライザーインストール後、初回起動時には「端末の位置情報のアクセス」を許可するかの選択を求められるので「許可」でメイン画面を表示します。画面上部には「周波数帯の切り替え」ボタンがあり、タップする度に「2.4GHz」「5GHz」「6GHz」の順に切り替わります。その隣のボタンは「一時停止」、更に隣が「プレミアム版」の紹介画面、更に隣が「PDFマニュアル」へのリンク、右端の3点ボタンがメニューとなっています。

WiFi アナライザー 位置情報へのアクセス
WiFi アナライザー 周波数帯の切り替え
WiFi アナライザー メニュー

上から2段目にあるボタンの左端は「チャンネルグラフ」で、端末まで届いているWi-Fiの電波を表示しています。下部の数値はチャンネルを表し左側の数値はdBmという単位で電波の強度を表しています。ちょっとややこしいのが、この数値は-で表示されていて-値が少ないほど強度が高い事を意味します。具体的にどのくらいの数値が良いかは明言出来ませんが、大体-50前後であれば良い方で-70や-80を超えている場合は電波状況が良くないと思われます。また、電波のグラフが被っている場合はそのチャンネルが混雑している事を意味し、チャンネル変更の目安となります。隣にある「時間グラフ」は下部の数値が計測時間で電波の強度を表しています。このグラフは通信状況の安定性を確認するのに適しています。更に隣の「ベストチャンネル」では最適なチャンネルを星マークの数で確認出来ます。現在使用しているチャンネルの評価が低い場合は、評価の高いチャンネルへの変更を考慮されてみるのも良いでしょう。

WiFi アナライザー チャンネルグラフ画面
WiFi アナライザー 時間グラフ画面
WiFi アナライザー ベストチャンネル画面

更に隣の「アクセスポイント」は端末まで届いているWi-Fiの情報と電波強度をメーターで表示します。一番右端にあるボタンは「プレミアムツール」となっており、プレミアム版を購入していない場合は使用出来ません。

WiFi アナライザー 感想

WiFi アナライザーはWi-Fiルーターの設定を最適化するのに便利なアプリですが、実際にルーターの設定を変えるのは危険も伴います。誤った設定をしてしまうと全く繋がらなくなる事もあるので、いざ設定を変えてみる場合は事前にルーターのマニュアルなどを手元に用意しておく事をお勧めします。そもそも頻繁にWi-Fiが途切れるとか極端にインターネット速度が遅くなるといった事が無ければ下手に手を出さない方が良いかもしれません。

とは言え、実際にやってみない事には何も覚えられませんし、チャンネルの変更自体はそれほど難しい物ではありません。また、Wi-Fiの周波数帯も2.4GHz帯と5GHz帯を最適に使いこなしていない場合は設定を見直してみるのに良い機会になるかもしれません。2.4GHz帯は届く範囲が広く障害物に強い特徴がありますが混線しやすく電子レンジを使っている時などに通信が途切れる事があります。5GHz帯は障害物に弱い反面、例外を除きルーター以外では使われていない事もあり混線する事が殆ど無く通信速度が出やすい傾向にあります。このような特徴を踏まえてWiFi アナライザーの情報を基にルーターを設定すればより良いインターネット環境が構築出来ると思います。