必要最低限の動画専用プレイヤー Just (Video) Player
Just (Video) Playerは動画の再生のみに特化したプレイヤーで、メディアプレイヤーによくあるライブラリー機能も無く動画ファイルの再生において必要最低限の機能のみを備えたアプリです。対応する形式はMP4/MOV/WebM/MKV/Ogg/MPEG-TS/MPEG-PS/FLVとなっており音声ファイルの再生は出来ません。機能が少ない事もあって権限の許可が殆ど必要無く広告も一切無い為、簡単で快適に使用出来る反面、再生出来るメディアファイルの種類が少なく用途が限られる欠点もあります。
| 開発/提供 | Marcel Dopita |
| 確認バージョン | 0.140 |
| Android 要件 | 5.0以上 |
| 価格 | 無料（広告無し） |
| ダウンロード | Google Play |
Google Play掲載の情報をそのまま転載すると対応するビデオはH.263/H.264 AVC/H.265 HEVC/MPEG-4 SP/VP8/VP9/AV1、オーディオはVorbis/Opus/FLAC/ALAC/PCM / WAVE（μ-law/A-law）/MP1/MP2/MP3/AMR（NB/WB）/AAC（LC/ELD/ HE/AC-3/E-AC-3/DTS/DTS-HD/TrueHD、コンテナはMP4/MOV/WebM/MKV/Ogg/MPEG-TS/MPEG-PS/FLVとなっています。対応の記載が無い中でWMV形式のファイルは再生出来ませんでしたが、AVI形式のファイルは筆者が試した限りでは再生出来ました。
Just (Video) Player 設定、使い方
Just (Video) Playerをインストール後に初めて起動した時は簡単な操作説明画面が表示されます。説明通り画面下部のフォルダアイコンのボタンでファイルマネージャを起動してファイルを選択して再生を開始。また、フォルダアイコンのロングタップで外部の字幕ファイルを読み込む事も出来ます。画面下部のボタンはフォルダアイコンの横が「字幕の選択」、「画面に合わせて表示」と「画面一杯に切り抜いて表示」の切り替え、「ピクチャーインピクチャー」（動画を小画面で重ねて表示する機能）、「画面の向きを切り替え」、「再生速度の変更」と「音声の切り替え」となっています。
動画の再生が終わると画面中央に再生ボタンと左にゴミ箱アイコンの削除ボタン、右に次のファイルを再生するボタンが表示されます。再生ボタンは再び最初から再生、削除と次のファイルの再生はAndroidの設定でアプリの権限を許可する必要があります。設定方法は「アプリと通知」-「Just Player」-「権限」でストレージを有効化。他にJust (Video) Playerの詳細設定にある「ピクチャーインピクチャー」や「アプリ内のその他の設定」から「字幕の設定」の有効化でJust (Video) Playerの機能がフルに使えるようになります。
動画の再生画面では画面の左端を上下にスワイプ（タッチしたままなぞる）で映像の明度を調整でき、右端の上下のスワイプで音量を調整出来ます。また、左右のスワイプで再生位置を変更出来る他、画面端をダブルタップする事で10秒戻る、もしくは10秒スキップ、ピンチ操作（2本指で拡げたりつまむように閉じる）で映像を拡大や縮小も出来ます。
誤操作防止を目的に画面内をロングタップする事でロック状態となり、画面内のタッチ操作全般が無効になります。再度ロングタップでアンロックされます。
Just (Video) Player 感想
Just (Video) Playerを起動してファイルマネージャからファイルを選んで…という流れで使用するのは面倒ですが、最初からファイルマネージャを起動して動画ファイルを常時Just (Video) Playerで再生という使い方ならライブラリー機能なども必要ないし、小難しい設定も無くて使いやすいと思います。また、同一フォルダ内の次のファイルを再生とかファイルの削除といった機能も必要性を感じないので、わざわざ権限を許可せずに使うのも良いかもしれません。
欠点は何と言っても再生出来る形式が少ない点で音声ファイルを一切受け付けない仕様なのは意外でした。ただあらゆるメディアファイルの再生に使いたいといった用途ならVLC for Androidがありますし、動画ファイルの再生だけに特化したシンプル機能のプレイヤーというのも十分需要があると思われます。